「ぜひ、私のサクセスストーリーを、Wen-Doの講座で使ってください」
ある講座を終えて、インストラクターが片付けをしていたところに
そのように話にきてくださったその女性の話です。
* * *
彼女が海外に行ったときのこと。
右も左もわからない彼女に、とても親切にしてくれた現地男性がいました。
彼女は男性を信頼していたので、ある日一緒に映画に出かけ、
そしてその帰りのこと。
詳しいことは書けないのですが、
密室で、男性は暴力的に彼女に襲いかかってきたのです。
男性の豹変ぶりに恐怖を感じ、
とっさに声も出ず、身動きも取れず、
『なんとかスキを見つけてここから逃げなきゃ!』
その焦燥感でいっぱいの彼女は、
どうしよう…と思いながらも、
服を脱がされてしまったら逃げられない!と
服を脱がされそうになったとき、必死で抵抗したそうです。
すると…逆に男性が脱ぎ始めました。
一瞬、彼の手が彼女から離れます。
『このまま彼がもっと脱ぐまで待とう』
なんと、彼女はその時にそう決めました。
そして、彼が上半身も下半身も脱ぎ、
「俺にここまでさせたのだから、今度はキミの番だ…」と
彼女に再び手をかけてこようとしたそのとき、
「よく覚えていないんですけど、とにかく必死で、
今だっ!と思って、ガツンと反撃したんです。
そしたら彼がうっ…となったので、
部屋の出入り口近くまで逃げました」
「彼が追って来るかも…と怖くなり、
後ろをチラッと見たら、裸の彼は服を着ようとしていました。
それで、よし!!と、あとは全速力で逃げました」
* * * * *
話す途中で何度も
「私が、彼について行ったのが悪かったのですが…」と
その女性はおっしゃいました。
いえいえ。
ついて行こうが恋人だろうが夫婦だろうが、
合意がなく暴力的にそんなことをされて良い理由などありません。
『もっと待とう!』とお考えになったなんてすごいです。
サクセスストーリーのご提供、ありがとうございました。